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J.Coleの”Snow on tha Bluff”、No Nameのアンサーソング”Song 33″について

   

今回は、ラッパーのJ.Cole(Jコール)が先日リリースした新曲「Snow on tha Bluff」と、この曲に対するアンサーソング「Song 33」をリリースしたシカゴ出身のフィーメル・ラッパーNo Name(ノーネーム)について触れてみたいと思う。

5月25日にアメリカのミネアポリスで、警官に殺害されたジョージ・フロイドさんに対する抗議運動が世界中で起こっている中、Jコールは新曲をリリースした。

My IQ is average, there’s a young lady out there, she way smarter than me
I scrolled through her timeline in these wild times, and I started to read
She mad at these crackers, she mad at these capitalists, mad at these murder police
She mad at my niggas, she mad at our ignorance, she wear her heart on her sleeve
She mad at the celebrities, lowkey I be thinkin’ she talkin’ ‘bout me
俺の頭は平均的、そこの女の子は俺より頭はいいんだ
彼女のタイムラインをスクロールして読んだんだ
彼女は白人に怒っている
彼女は金持ちに怒っている
殺人を犯す警察に怒っている
俺のダチにも怒っている
俺らの無能さに怒っている
露骨に言い表すんだ
セレブにも怒っている
そして俺のことも話しているようだ

その女の子とは、ラッパーのノーネームのことだと言われている。ノーネームは、ジョージ・フロイドさんのデモの最中に、多くのトップ・ラッパーらは何もしないと訴えていた。

She strike me as somebody blessed enough to grow up in conscious environment
With parents that know ‘bout the struggle for liberation and in turn they provide her with
A perspective and awareness of the system and unfairness that afflicts ‘em
And the clearest understandin’ of what we gotta do to get free
And the frustration that fills her words seems to come from the fact that most people don’t see
彼女はコンシャスな環境の中で恵まれて育った
両親は解放の闘いについて知っており、それを彼女に提供している
彼らを苦しめるシステムと不公平さを
私達が自由になる為に何をすべきか明確にわかっている
彼女の言葉を多くの人が理解しない為に、不満に満ちている

彼女は黒人が自由になる為の術を知っているのに、上手く伝えられていないとJコールは訴える。

If I could make one more suggestion respectfully
I would say it’s more effective to treat people like children
リスペクトを込めて君に提案をするならば
人に子供のように接するというのが効果的だと思う

Jコールは、彼女に提案する。難しい言葉や態度ではなく、子供に話すように優しくわかりやすくするのが効果的だと。

Jコールの「Snow on tha Bluff」リリース後、ノーネームは「Song 33」というわずか1分足らずのアンサーソングを公開する。プロデューサーはMadlib(マッドリブ)だ。

I saw a demon on my shoulder, it’s lookin’ like patriarchy
Like scrubbin’ blood off the ceiling and bleachin’ another carpet
How my house get haunted?
Why Toyin body don’t embody all the life she wanted?
A baby, just nineteen
I know I dream all black
I seen her everything, immortalizin’ tweets all caps
They say they found her dead
自分の方に悪魔を見たの
まるで男が優位な立場だった
まるで天井の血をゴシゴシ洗い
カーペットを漂白するようだった
私の家は取り憑かれているの?
なぜトインは彼女の望む人生を歩めなかったの?
まだ19歳よ
私は全ての黒人の夢見てきた
彼女の全てを見たわ
大文字で書かれた不滅のツイートを
みんなが彼女の死体を見つけたと言うの

One girl missin’, another one go missin’
One girl missin’, another
一人の女の子がいなくなる
他の子もいなくなる

But niggas in the back quiet as a church mouse
Basement studio when duty calls to get the verse out
I guess the ego hurt now
It’s time to go to work, wow, look at him go
He really ‘bout to write about me when the world is in smokes?
When it’s people in trees?
When George was beggin’ for his mother, saying he couldn’t breathe
You thought to write about me?
ニ○ーは教会のネズミのように後ろで黙っている
ラップをしなくちゃいけない時だけ、スタジオに入る
エゴが傷ついてる
仕事の時間よ
彼を見て
世界が煙で覆われている時に
私について書いたんだわ
人が木に吊るされている時に
ジョージ・フロイドが母親に息ができないと
伝えている時に
あなたは私について書こうと思ってたの?

ノーネームは、ジョージフロイドさんだけではなく、19歳で殺されてしまった黒人女性についても触れている。
また、黒人が迫害を受けている間に、Jコールはこんな私について考えてたの?と訴えているようだ。

しかし、この曲のリリース後には、彼女はアンサーソングを発表したことについて後悔していることをツイッター上で明かしている。今回の両者については、どちらも黒人が自由を得るために必死に考えている結果であり、その手法で対立したようだ。是非参考にしてもらいたい。

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