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ベスト・R&B・アルバム2016

   

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先日、記事として公開させて頂いた“ベスト・ヒップホップ・アルバム2016”に続き、今年リリースされたR&Bアルバムのベスト10を、このブラック・ミュージック・ディクショナリーが独断と偏見で挙げてみました。

あくまで個人的な解釈であり、作品の価値を決めている訳ではないのでご理解を。


10位 Solange(ソランジュ) 『A Seat At The Table』

A SEAT AT THE TABLE

Beyoncé(ビヨンセ)の実妹としても知られるシンガー・ソングライターのSolange(ソランジュ)が9月にリリースした自身3作目となるアルバム『A Seat At The Table』

現在30歳になる彼女は、ここに至るまでに早すぎる出産や前夫との離婚、そして現在の夫との出会いなど様々な経験をしており、以前のソランジュからは想像がつかないほど大人のアーティストへと変貌していた。

このアルバムは全米初登場1位を獲得し、今年リリースした『Lemonade』が初登場1位を獲得した姉のビヨンセとソランジュという姉妹で全米チャート1位を記録したのは史上初の快挙となった。


9位 Yuna(ユナ) 『Chapters』

Chapters

マレーシア出身のシンガー・ソングライターのYuna(ユナ)によるサードアルバム『Chapters』

アルバムの中でも一番人気曲であるUsher(アッシャー)とのデュエット曲「Crush」や、Hip HopシーンのレジェンドであるDJ Premier(DJプレミア)がプロデュースした「Place To Go」を収録、他にもJhené Aiko(ジェネイ・アイコ)と共演した曲も収録している。

彼女の柔らかく透き通るソプラノボイス、絶妙なポップさとR&Bさを兼ね備えたサウンドに酔いしれる事間違いなし!


8位 Usher(アッシャー) 『Hard Ⅱ Love』

ハード・トゥ・ラヴ

ベテランR&BシンガーUsher(アッシャー)が9月にリリースした約4年ぶり8枚目となるアルバム『Hard Ⅱ Love』

8位にもランクインしているYuna(ユナ)とのデュエット曲「Crush」がヒットした事で、良い意味でこのアルバムも宣伝できたのではないだろうか。こちらではシングル曲「Crash」や、Young Thug(ヤング・サグ)がフューチャリングした「No Limit」がアルバム・リリース前にサプライズ公開されヒットを記録した。アルバム全体的に落ち着いた雰囲気だが、全てが高水準レベル。


7位 Bj the Chicago Kid(BJザ・シカゴ・キッド) 『In My Mind』

In My Mind

Schoolboy Q(スクールボーイ・キュー)の「Studio」のフックに参加したり、Dr Dre(ドクター・ドレ)のアルバムに参加し話題となったシンガー・ソングライターのBj the Chicago Kid(BJザ・シカゴ・キッド)が4月にリリースしたデビューアルバム『In My Mind』

「Turning Me Up」のような激シブな楽曲や、「Studio」好きなら喜ぶ「Church」、ケンドリック・ラマーが参加したソウルフルな曲「The New Cupid」など、アルバム全体的に派手さはないものの、トータル的にクオリティーが非常に高く、長く聴き続けられる良質アルバム。


6位 The Weeknd(ザ・ウィークエンド) 『Starboy』

スターボーイ

2016年2月16日に開催された第58回グラミー賞にて前作『Beauty Behind the Madness』が、“最優秀R&Bパフォーマンス”と“最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム”の2部門を受賞したカナダ出身のシンガーThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)が、11月にリリースした自身4作目となるアルバム『Starboy』

アルバムには、フランス出身のハウス/エレクトロサウンド・ユニットDaft Punk(ダフト・パンク)とコラボしたヒット曲「Starboy」や「I Feel It Coming」、ミュージックビデオがまるで映画さながらの作品で思わず見入ってしまう「False Alarm」、そして彼の得意とするミステリアスでダークな曲調の「Party Monster」などを収録。

前作よりもややアップテンポな曲調が多く、アルバム全体を聞き流しても飽きのこないバランスのとれた作品である。


5位 Anderson .paak(アンダーソン・パーク) 『Malibu』

Malibu

父親が黒人で母親が韓国人というブラックコリアンという家庭で生まれ育った現在30歳のLAを代表するシンガー兼ラッパーであるAnderson .paak(アンダーソン・パーク)によるセカンドアルバム『Malibu』

彼はこのアルバムをリリースする前にDr Dre(ドクター・ドレ)のアルバム『Compton』に6曲参加、またThe Game(ザ・ゲーム)の『The Documentary 2.5』にて2曲参加したりし、今年の1月にはドクター・ドレのレーベル“Aftermath Entertainment”と契約し、その名を世界中に広める事となった。

アルバムにはThe Game(ザ・ゲーム)やTalib Kweli(タリブ・クウェリ)、Madlib(マッドリブ)、9th Wonder(ナインス・ワンダー)などメジャーやアンダーグラウンド問わず多くのアーティストがフューチャリングやプロデュースとしてアルバムに参加し、多種多様なサウンドを凝縮した傑作アルバムとなっている。


4位 Alicia Keys(アリシア・キーズ) 『Here』

Here

Alicia Keys(アリシア・キーズ)が前作から約4年ぶりとなる自身6作目となるアルバム『Here』

ファースト・シングル「In Common」を始め、「Hallelujah」、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)がフューチャリングし、スウィズ・ビーツと前妻マションダとの子であるKasseem Dean Jrに捧げた曲「Blended Family(What You Do For Love)」、つい先日公開されたメッセージソング「Holy War」など収録。

ここ最近のアリシア・キーズのアルバムの中でもトップ・クラスと言っても過言ではない良質なアルバム。


3位 Rihanna(リアーナ) 『Anti』

Anti (Deluxe, Explicit)

歌姫Rihanna(リアーナ)嬢が3年ぶりにリリースしたアルバム『Anti』

このアルバムでは彼女が本当に表現をしたい部分を出しているのではないだろうか。それは一曲目の「Consideration」ですぐに感じる事ができる。全体的にはしっとりとしたテンポの曲調が多いが、どれを聴いてもリアーナにしか表現できないスタイルである。そしてこのアルバムの中でも一番に大ヒットを記録したシングル「Work」は、元カレでもある人気ラッパーDrake(ドレイク)との再共演が話題となった。

リアーナはこのアルバムを発表後、約15時間の間にJay-Z(ジェイ・ジー)買収の音楽配信サービス「TIDAL/タイダル」にて無料配信を決行しファンを驚かせた。


2位 Beyoncé(ビヨンセ) 『LEMONADE(レモネード)』

Lemonade

もはや説明不要のディーバBeyoncé(ビヨンセ)によるソロ6作目となるアルバム『LEMONADE』

“スーパーボウル2016”のハーフタイムショウでパフォーマンスを行った曲「Formation」をはじめ、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)やKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、James Blake(ジェイムス・ブレイク)、Jack White(ジャック・ホワイト)などが参加、そしてプロデューサーとしてDiplp(ディプロ)やJust Blaze(ジャスト・ブレイズ)、Mike WiLL Made-It(マイク・ウィル・メイド・イット)なども参加。

また、2013年にリリースしたアルバム『Beyoncé』と同じように今作も”ビジュアル・アルバム”という事で約1時間にも及ぶ映像が用意されている。

このアルバムは今でも”Apple Music”や”Spotifi”などでは配信されておらず、夫であるJay-Z(ジェイ・ジー)がオーナーを務めるストリーミングサイト“Tidal(タイダル)”と契約をするか、CD又はiTunesなどで購入しないと聴くことが出来ない。

シングル曲「Sorry」では、夫Jay-Zの浮気に対して攻撃した曲ではないか?と言われ、曲の最後には”素敵な髪をしたベッキーに電話すればいいのに”という歌詞が話題となり、ファンの間ではこのベッキーが、ファッションデザイナーのレイチェル・ロイやシンガーのリタ・オラではないか?と騒がれた。


1位 Frank Ocean(フランク・オーシャン) 『Blonde』

Blonde [Explicit]

2012年にリリースしたデビューアルバム「Channel Orange」がグラミー賞にて2冠を受賞したルイジアナ州出身のR&BシンガーFrank Ocean(フランク・オーシャン)によるセカンド・アルバム『Blonde』

17曲を収録した本作には、Beyoncé(ビヨンセ)やAndré 3000(アンドレ・3000)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、Tyler, the Creator(タイラー・ザ・クリエイター)、Pharrell(ファレル)、Kanye West(カニエ・ウェスト)、Jazmine Sullivan(ジャズミン・サリヴァン)らとコラボしている。そしてその参加メンバーによる作品への露出があまりにも少なく、どこでどう参加しているのかアルバムを聴くだけでは到底理解が出来ないだろう。

また、アルバムリリース数日前には『Endless』という46分にも及ぶビジュアル・アルバムを公開し、こちらも話題となった。

アルバム冒頭を飾る「Nikes」は彼にとっても、R&Bシーンにおいても最高傑作の一つとなった。他の作品においても様々な彼の心の心情が読み取れ奥深さを感じる。荒い質感のサウンドと彼の歌声は絶妙にマッチしており、何度も何度も聞き返したくなる良質なアルバムである。


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