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ベスト・ヒップホップ・ソング2017上半期

   

気づいたら8月も中旬になってしまいました。。

大分遅くなったのですが、昨年末も記事として取り上げた企画「ベスト・ヒップホップ・ソング」を今年の上半期を対象に10曲をピックアップしてみました。一部では昨年にリリースされた曲や今年の7月以降の曲などもありますが、私が独断と偏見で選んでみたものなのでご理解を。

そしてこれらは個人的な解釈であり、作品の価値を決めている訳ではないので参考程度にお読み下さい。


 

10位 G-Eazy(Gイージー)Kehlani(ケラーニ) / 「Good Life」

今年4月に公開された“ワイルドスピード8/アイス・ブレイク”のサントラ曲としてG-Eazy(Gイージー)とR&BシンガーKehlani(ケラーニ)の二人が初コラボした「Good Life」。当サイトでもこの曲の記事についてはアクセス数が多い事から日本での人気の高さが伺いしれます。過去は問わず、これからの人生を勝ち上がっていく様を歌ったこの曲。ミュージックビデオではGイージーとケラーニの他に、ヴィン・ディーゼルやリュダクリス、タイリースらの映画のワンシーンも流れているので、映画ファンにも見逃せない映像となっている。

Gイージーとケラーニがコラボしたワイルドスピード8のサントラ曲「Good Life」のMVが公開!


 

9位 Kodak Black(コダック・ブラック) / 「Tunnel Vision」

フロリダ州ポンパノビーチ出身で、昨年の「XXL Freshmen Class」にて見事選出されたラッパーKodak Black(コダック・ブラック)が今年2月にリリースした話題曲「Tunnel Vision」。コダック・ブラックは昨年、薬物使用の罪や性的暴行罪などで保護施設に収監されていた。薬物使用の罪では、1年間の運転免許の停止と裁判費用298ドルの刑で済んだものの、性的暴行罪では30年の禁固刑になるとも言われたが、12月に10万ドル(約1000万円)を支払い釈放。そしてこの曲ではそれらの事件について無罪を主張しており、自分の成功を面白く思わない仲間に裏切られた事や、この腐敗した国の制度についてラップしている。2月16日に”Youtube”上にて公開したミュージックビデオは現在までに、わずか3日日間の視聴回数が約600万回を記録した。

ラッパーのKodak Black(コダック・ブラック)がリリースした「Tunnel Vision」が今話題になっている!


 

8位 Vic Mensa(ヴィック・メンサ) / 「Wings」

次世代アーティストVic Mensa(ヴィック・メンサ)がPharrell Williams(ファレル・ウィリアムズ)と、ニューヨーク出身でラッパーの他に詩人としての顔も持つアーティストSaul Williams(ソール・ウィリアムズ)らとコラボした「Wings」。この曲はファレルがプロデュースしているだけあって、途中で切り替わる疾走感のあるビーツにセンスの良いメロディアスなトラックが良い。そして彼らの詩的なリリックがハマってドープなグルーブを生み出しています。

ヴィック・メンサの新曲”Wings”はファレルとコラボ!


 

7位 French Montana(フレンチ・モンタナ) / 「Unforgettable」

Rae Sremmurd(レイ・シュリマー)のSwae Lee(スワエ・リー)とコラボした今年の大ヒット曲「Unforgettable」。ダンスホールチックなサウンドはMike WiLL Made-It(マイク・ウィル・メイド・イット)によるもの。実は昨年の11月に彼の誕生日を記念して一度公開された曲であり、その時は「Unforgivable」という曲名であった。

フレンチ・モンタナが新曲「Unforgettable」と「No Pressure」の2曲をリリース!


 

6位 Playboi Carti(プレイボーイ・カルティ) / 「Magnolia」

ニューヨークのアーティスト集団A$AP Mob(エイサップ・モブ)に所属するラッパーPlayboi Carti(プレイボーイ・カルティ)が今年4月にリリースしたミックステープに収録していた「Magnolia」。独特なフロウとリリック、”what,what,what”というフレーズが妙にクセになる。ちなみにフックで”In New York I Milly Rock, hide it in my sock”とあるが、Rock=コカインという訳で、この曲ではニューヨークでコカインを靴下に隠しながら売りさばき金を手にする事をラップしたストリート色が強い一曲だ。

Playboi Cartiによるミックステープにはエイサップ・ロッキーやリル・ウージー・ヴァートらが参加!


 

5位 Migos(ミーゴス) / 「Bad and Boujee」

リリースされたのは昨年の秋頃だったのだが、SNSでバイラルヒットして今年になって全米チャート1位を記録する大ヒットしてしまったMigos(ミーゴズ)のシングル曲「Bad and Boujee」。プロデューサーにはMetro Boomin(メトロ・ブーミン)が担当し、フューチャリングには2016年の“XXL Freshmen Class”に選出された注目のラッパーLil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)が参加している。リリックでは、何も無い所から勝ち上がった彼らのメイクマネーの方法と、富裕層でハイレベルな女性との過ごし方などをラップしている。

Migos(ミーゴス)の「Bad and Boujee」が大ヒット!アルバム『C U L T U R E』もいよいよリリースされる!


 

4位 Future(フューチャー) / 「Mask Off Remix」

今年の2月に2週間に渡って2枚のアルバムをリリースするという事でファンを驚かせたラッパーFuture(フューチャー)。そのアルバムの内の一つである『Future』に収録した「Mask Off」が今年大ヒットをしたのだが、更にKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が参加したリミックスが登場した。Southside(サウスサイド)とMetro Boomin(メトロ・ブーミン)がプロデュースしたフルート音が耳に残るこのトラックは、Tommy Butler(トミー・バトラー)が1976年にリリースした「Prison Song」を大胆にサンプリング。フックでは”Percocet(パコーセット)”と”Molly(モリー)”を連呼しているのだが、パコーセットとは鎮痛剤の事であり、痛みや心を落ち着かせる事から”Mask On”、モリーとはMDMAの事であり、幸福感や感覚の高まりなどの影響からMask Offを意味している。

“Mask Off”にケンドリックラマーが参加したリミックスが登場


 

3位 DJ Khaled(DJキャレド) / 「Wild Thoughts」

マイアミが生んだスーパープロデューサーのDJ Khaled(DJキャレド)が今年6月にリリースした10作目となるアルバム『Grateful』に収録されており、ディーバRihanna(リアーナ)嬢と、セカンドアルバム『True to Self』をリリースしたばかりのシンガー/ラッパーのBryson Tiller(ブライソン・ティラー)がコラボした「Wild Thoughts」。Santana(サンタナ)が1999年にリリースしたヒット曲「Maria Maria ft. The Product G&B」をサンプリングしたラテンフレイバーたっぷりのトラックに、リアーナとブライソン・ティラーが情熱的に歌い上げる一曲。現在でもクラブやラジオなどではヘビーローテーション中である。

DJキャレドがリアーナとブライソンティラーとコラボ”Wild Thoughts”


 

2位 Jay-Z(ジェイZ) / 「The Story of O.J.」

様々な噂が飛び交って話題となったJay-Z(ジェイZ)のアルバム『4:44』に収録されている「The Story of O.J.」。このアルバムのリリースは6月30日だったが、当初はストリーミングサイト“Tidal”とアメリカの携帯電話事業者の“Sprint(スプリント)”の使用ユーザー限定という事で日本で聴くことができたのは7月に入ってからだった。アルバムでは妻ビヨンセに向けた浮気の謝罪ソング「4:44」などが話題となったが、当サイトではこの曲が一番と考える。Nina Simone(ニーナ・シモン)の「Four Women」をサンプリングしたこの曲では、

Light nigga, dark nigga, faux nigga, real nigga
Rich nigga, poor nigga, house nigga, field nigga
Still nigga, still nigga

とラップ。他にも”白人に使われる事なんてしねーよ”といったリリックもあり、黒人差別に切り込んだ内容である。ちなみにこの曲のタイトルにあるO.J.とはあのO.J. Simpson(OJシンプソン)の事である。

ジェイZの”4:44″に収録されている”The Story of O.J.”のMVが解禁


 

1位 Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) / 「DNA.」

堂々の1位を獲得したのはコンプトンが生んだラップ・キングKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が、今年4月にリリースした4作目となるアルバム『DAMN.』の2曲目に収録されている「DNA.」。プロデュースはMike WiLL Made-It(マイク・ウィル・メイド・イット)。”俺のDNAには忠誠心がある。俺のDNAには戦争と平和がある。俺のDNAには力や喜び、痛みがある”と出だしからブットンだラップを聴かせてくれる。また曲の途中でトラックが切り替わるのだが、ここからの彼のラップは更にヤバすぎる。正に今年一番の曲ではないだろうか。

Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が4作目となるアルバム『DAMN.』をリリース!

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