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ベスト・ヒップホップ・ソング2016

   

「ベスト・ヒップホップ・アルバム2016」「ベスト・R&B・アルバム2016」に続く第三弾を懲りずにお届けいたします!!!

2016年にリリースされた数多くのヒップホップのシングル曲の中で、このブラック・ミュージック・ディクショナリーが独断と偏見でトップ10を挙げてみました。

あくまで個人的な解釈であり、作品の価値を決めている訳ではないのでご理解を。


10位 Danny Brown(ダニー・ブラウン) 「Really Doe」

フレッシュでオリジナリティ溢れた唯一無二の存在であるデトロイト出身の現在35歳のラッパーDanny Brown(ダニー・ブラウン)が、Black Hippy(ブラック・ヒッピー)からKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)Ab-Soul(アブ・ソウル)、そしてTyler, the Creator率いる”OFWGKTA”に所属するラッパーEarl Sweatshirt(アール・スウェットシャツ)らとコラボした「Really Doe」

4枚目となるアルバム『Atrocity Exhibition』に収録されている曲であり、プロデューサーには同郷のBlack Milk(ブラック・ミルク)を起用、鈴の音とザラついたビートがドープすぎる一曲。


9位 DJ Khaled(DJキャレド) Jay-Z(ジェイ・Z)Future(フューチャー) 「I Got the Keys」

DJ Khaled(DJキャレド)がヒップホップ・シーンの重鎮Jay-Z(ジェイ・Z)とFuture(フューチャー)がコラボした「I Got the Keys」。

DJキャレドが9作目となるアルバム『Major Key』からのセカンドカットであり、808 Mafia(808マフィア)をプロデューサーとして起用、「I got them keys, keys, keys」とフューチャーがフックを歌い、ジェイ・Zがメインでラップするといった内容。

ジェイ・Zのラップを一曲としてまともに聴ける最新曲。


8位 Young M.A. 「Ooouuu」

今年最も注目されたフィーメル・ラッパーの一人であるYoung M.A.(ヤング・M.A.)による「Ooouuu」

この「Ooouuu」は、French Montana(フレンチ・モンタナ)やJadakiss(ジェイダキス)、Remy Ma(レミー・マー)らにビートジャックされ今年話題となった。

あまりのハードコアな雰囲気に男じゃね!?と思ってしまうほどのスタイルだが、そんじょそこらのポップなラッパーとはレベルが違い過ぎるドープなラッパーである。彼女の他の作品では、The Lox(ザ・ロックス)とLil Kim(リル・キム)、DMXがフューチャリングした名曲「Money, Power, Respect」のトラックをそのまま拝借した「Eat」や、Mobb Deep(モブ・ディープ)が1999年にリリースしたクラシック曲「Quiet Storm」のトラックをまんま使用した曲などをリリースしているので是非チェックしてみて欲しい。


7位 J. Cole(Jコール)「Deja Vu」

グラミー賞にもノミネートしたノースカロライナ出身のラッパーJ.Cole(J・コール)が、何の告知もなくサプライズでリリースした4枚目となるアルバム『4 Your Eyez Only』に収録された「Deja Vu」。

アトランタのR&BグループK.P. & Envyiが1998年にリリースしたヒット曲「Swing My Way」の冒頭部分をサンプリングしたメロウなこの曲は、ビルボード100にて初登場ながらも7位をランクイン。その辺の田舎じみた野郎より俺のほうがいいぜ!といったようなパーティーで男が女の子を口説く時の話をリリックの内容としている。

曲構成は地味ながらも、彼の安定感のあるラップが魅力的。


6位 A$AP Ferg(エイサップ・ファーグ) 「Let It Bang」

NYのアーティスト集団”A$AP Mob(エイサップ・モブ)”の一員であるA$AP Ferg(エイサップ・ファーグ)ScHoolboy Q(スクールボーイ・キュー)がコラボした「Let It Bang」。

この曲はエイサップ・ファーグが約3年振りとなるセカンドアルバム『Always Strive And Prosper』に収録されている曲であり、バラエティに富んだアルバムの中でも群を抜いてドープな一曲。今、ニューヨークを代表するアーティストの中でも彼がトップクラスではないだろうか。


5位 Fat Joe(ファット・ジョー) & Remy Ma(レミー・マー) / All The Way Up feat: French Montana

もはや説明不要のクラブバンガー!Fat Joe(ファット・ジョー)Remy Ma(レミー・マー)French Montana(フレンチ・モンタナ)らが3月にリリースして以来、世界中のクラブでプレイされまくっている「All The Way Up」。

このオリジナル・ヴァージョン以外にもJay-Z(ジェイ・Z)がフューチャリングしたリミックスや、David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)とGLOWINTHEDARK(グロウインザダーク)によるリミックス、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、The Game(ザ・ゲーム)、E-40(イーフォーティー)ら西海岸を代表するラッパーが参加した“Westside Remix”などがある。


4位 Kanye West(カニエ・ウエスト) 「Famous」

Kanye West(カニエ・ウェスト)が今年リリースした問題作!!!

彼が2月にリリースした7作目となるアルバム『The Life of Pablo』に収録されたこの「Famous」は、Swizz Beatz(スウィズ・ビーツ)がプロデュースし、Rihanna(リアーナ)がNina Simone(ニーナ・シモン)の「Do What You Gotta Do」の歌をサンプリングした曲である。

そしてカニエ・ウェストのリリックの中には、Taylor Swift(テイラー・スイフト)に対して”I feel like me and Taylor might still have sex Why? I made that bitch famous”と問題発言しており話題となった。更にはミュージックビデオでは、彼の奥さんであるKim Kardashian(キム・カーダシアン)や、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)、Donald Trump(ドナルド・トランプ)など、総勢12名がベッドインするという衝撃作であり物議を醸した。

勿論、全てが作り物であるが、この完成度は半端ない。。


3位 Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) 「No Ploblem」

ストリーミング配信だけで全米チャートにて初登場8位を記録する快挙を成し遂げてしまったChance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)によるミックステープ『Coloring Book』に収録されたシングル曲「No Ploblem」。

Lil Wayne(リル・ウェイン)2 Chainz(2チェインズ)の人気ラッパーとコラボしたこの曲は、ミュージックビデオを見てもらうと分かる通り、誰もがチャンス・ザ・ラッパーの嫌味の無いキャラに癒やされてしまう。

何も考えずに天気の良い真っ昼間にカーステレオでガンガン流したい一曲。


2位 Desiigner(デザイナー) 「Panda」

今年はこの”パンダ”を忘れてはいけない。。

Kanye West(カニエ・ウエスト)が見出したブルックリン出身のハイテンション・ラッパーDesiigner(デザイナー)がリリースしたデビューシングル曲「Panda」が今年初めからジワジワと流行りだし、4月にはビルボード100にて1位を獲得するという大ヒットを記録した。

”Panda”とはリリック上で”Black X6, Phantom. White X6 looks like a panda”とラップしている通り「BMW X6」の事であり、黒はロールス・ルイスのファントムに、白が動物のパンダに外見が似ているからとの事。

今年は同曲が収録されたミックステープ『New English』をリリースした他に、今後リリースする予定のニューアルバム『The Life Of Desiigner』からの先行シングル曲「Tiimmy Turner」もリリースし、只今ヒット中である。


1位 A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)「We the People….」

今年3月23日に45歳という若さで惜しくも亡くなったラッパーPhife Dawg(ファイフ・ドーグ)が所属していた伝説的グループA Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)が、18年ぶりにしてラストアルバム『We got it from Here… Thank You 4 Your service』に収録されている「We The People….」。

この曲のQ-Tipが語るフックでは、”All you Black folks, you must go.All you Mexicans, you must go.And all you poor folks, you must go.Muslims and gays, boy, we hate your ways.So all you bad folks, you must go.”とあるが、これは今年行われた次期大統領選で当選したドナルド・トランプ氏に対して皮肉ったリリックなのがわかる。

この様に政治的な意味合いを持つリリックのこの曲は、和訳していくごとに彼らの凄さが身にしめて感じれる名曲である。

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